妊婦さんとTORCH症候群

こんにちは、木曜日担当のPlus Action for Children 高畑です。

「リンゴ病」が流行している、と報じられています。

「リンゴ病」患者報告数、6週連続増-最多の東京、一部地域で警報値超過(医療介護CBニュース )

リンゴ病は「伝染性紅斑」という疾患の別称で、パルボウイルスB19が原因とされています。

■伝染性紅斑(IDWR:感染症の話)

小児期が中心の疾病ですが、成人でも罹患することがあるそうです。

注意しなければならないのが妊婦さんです。

妊娠初期の妊婦さんが罹患した場合、風しんと同様に胎児に影響を及ぼす恐れがあります。

ワクチンで予防できる疾病では無いため、風しん等のように予防接種で防ぐというわけにはいかないので、流行している時期に流行している場所を避けるなどの対処しかないのですが…。

それでも、どのような疾病なのかを知っておくことで、罹らないように工夫することもできますし、罹患する確率を避けることもできます。

妊婦さん本人だけではなく、周囲の人たち、つまりは社会全体でこの感染症についての知識を身につけておくことが必要です。

妊娠中に気をつけるべき感染症として、

「TORCH症候群」

というものがあります。

■TORCH症候群とは?(先天性トキソプラズマ&サイトメガロウイルス感染症患者会「トーチの会」)

麻疹や風疹、B型肝炎等のワクチンで防ぐことができる疾病(VPD:Vaccine Preventable Diseases)もあれば、伝染性紅斑(リンゴ病)やトキソプラズマ感染症、サイトメガロウイルス感染症等のワクチンでは防ぐことができない疾病もあります。

ワクチンで防げる疾病であれば予防接種で防ぐという非常に有効な予防策があるのですが、そうではない疾病はそれ以外の工夫で感染リスクを下げるしかありません。

そういった意味では、VPD以上にその疾病についてその原因や感染ルートなど、その感染症そのものについてよく知っておくことが大切といえるかも知れません。

例えばトキソプラズマであれば、特殊な環境ではなく肉や猫の糞、公園の砂場など土の中に当たり前にいる原虫であることを知り、肉は十分に火を通すことや猫を飼っているならできるだけ室内飼いにしたりトイレの清掃をこまめに行ったり(妊婦さんじゃなく旦那さんが掃除するとか)するなどの工夫だけでも、感染リスクを下げることができます。

今回、伝染性紅斑(リンゴ病)の流行がニュースで報じられたように、以前よりもこうした感染症に係る報道が増えているように感じます。

とてもありがたいことです。

そして、こうした疾病についての情報発信も増えています。

特にこうした疾病に罹患した苦い経験を持つ患者会の方々が発信する情報は、これら疾病のプロフィール以上の貴重な経験を伝えてくれます。

先天性トキソプラズマ&サイトメガロウイルス感染症患者会「トーチの会」

風疹をなくそうの会『hand in hand 』

こうした情報からこれらの感染症についての知識を得て、妊婦さんと子どもたちを感染症から守りたいものです。

Plus Action for Childrenは、趣旨に賛同いただいた皆様からの賛助会費並びにご寄付を主な収入源として活動しております。

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2015年4月16日
ムコネットTwinkle Days 命耀ける毎日」に掲載

2015年4月16日
ハフィントンポスト日本版」に転載

リビングで学習

こんにちは、木曜日担当のPlus Action for Children 高畑です。

我が家の子どもたちは、自分の学習机ではなく、なぜかリビングのダイニングテーブルで学校の宿題などに取り組むことが多いんです。

私自身は誰か他に人がいると気が散ってしまうので、自分の部屋で勉強していました。

図書館での学習というのも苦手で、予備校の夏期講習なども「自分には合わなさそう」という理由で一度も受講したことはありません。

なので当初は、「リビングで勉強していたら集中できないんじゃないかな」なんて思っていたのですが、子どもたちの様子を見ていると、意外と集中して勉強しているようなので「まあ、いっかぁ」と容認していました。

最近では、むしろ「リビングで勉強するのもよいものだなぁ」と思うようになってきました。

ちょっとわからないことがあって、考えても糸口がつかめないようなときに、「ちょっとこれ教えて」と親にすぐに聞くことができるんですね。

で、「どれどれ」と覗いてみて、解決のヒントを示してみます。

そして、「そうか、●●を出せれば、面積も出せるから...」と先に進めたりします。

英語などでも、「この●●っていう単語は、文のここにあるときは通常とは別の役割があってね」とかヒントを出したり。

これを親子間だけではなく、兄弟間でも展開することもあるので、「勉強部屋にこもっていたら、こうはいかないよなぁ」と思い直した次第でした。

そんなこんなですっかり定着したリビング学習ですが、副産物として「辞書」と「パソコン」がリビングに鎮座するようになりました。

ただでさえ狭いリビングなんですが、益々ごちゃごちゃしてきました。

というのも、ヒントで解決の糸口を見出したら、あとは「自分で調べる」ことを求めているからです。

自ら辞書をひく、原典にあたる、という作業は、時間はかかりますけど、ピンポイントで回答だけを得た場合に比べて得られる情報は多くなりますし、「調べる」というスキルそのものを高めることも期待できます。

リスクとしては、ノートパソコンが汁物によって汚されてしまうリスクが極めて高くなることですね(^^;

リビングで子どもたちが学習し、その様子を眺めたり質問に対応したりしていると、彼らの試験での結果に至る過程や、その結果に至った理由などが以前よりも良くわかるようになってきました。

もしかしたら、これが最大の副産物かも知れません。

結果だけではなく、過程を知ることって、有意義ですよね。

そんなこんなで、まもなく春休みを迎えるうちの息子たちが、リビングで過ごす時間は益々増えそうです。

一番、影響を受けているのは、賑やかな子どもたちに安眠を邪魔される7匹の猫たちかも。



2015年3月19日
ムコネットTwinkle Days 命耀ける毎日」に掲載

2015年3月19日
ハフィントンポスト日本版」に転載

伝えていくということの大切さ

こんにちは、木曜日担当のPlus Action for Children 高畑です。

もうすぐ3月11日を迎えます。

東日本大震災から、丸4年。

多くの方々が、まだその当時の多くの出来事を鮮明に記憶しているのではないでしょうか。

当時、幼稚園児と小学生であった息子たちも、まだ当時のことをはっきりと覚えているそうです。

一方、阪神・淡路大震災からは20年が経過し、当時を知らない世代も増えてきて、また記憶も徐々に薄れつつあることが指摘されています。

私自身は成人していたこともあり、横倒しとなった高速道路の高架や、神戸の市街地から上がる黒煙、横倒しとなったビルなど、未だに鮮明に思い出すことができますが、震災後に生まれてきた息子たちは、「たまにテレビで観る遠い過去の出来事」と思っているようです。

私は1971年の生まれですから、息子たちにとっての阪神・淡路大震災がそうであるように、関東大震災などは、たまに報道で目にしたり、大人から話を聞いたり、学校の社会科の授業などで触れる位で、「遠い過去の出来事」と感じていました。

「ああ、そういうことがあったんだな」という印象にとどまり、自らの身にも起こりうる、当事者となりうるとは想像できませんでした。

そして、漠然と根拠無く「当時と今は違う。科学も工学も発達し、当時と同じような被害は被らないのではないか」と思い込んでいたような気がします。

私の父は、独身時代にチリ地震による三陸津波を経験しています。教師として岩手県沿岸部の都市に赴任していたのだそうです。

津波が来たときには海のそばにいて、あわてて高台に逃れて九死に一生を得た、としばしば話してくれました。

「津波っていうのは、普通の波とは全然違うんだ。津波から走って逃げられるなんて思うなよ。津波が来ると思って、海岸から遠く、高いところに逃げるんだ」と、最後はいつも注意を促していました。

東日本大震災では、津波による甚大な被害が生じました。

チリ地震による三陸津波の経験を活かせた部分も、残念ながら活かせなかった部分もあったと思います。

私自身が、震災時に被災地に居たらどのような行動をとったのか、考えても答えはでてきません。

父の世代から伝えられた教訓を活かせたのか、はたまた活かすことができなかったのか。

教訓を活かすことができるかどうか、ということはとても大切です。

そしてその前提として、「次世代に伝え続けること」が必須です。

私たちは、過去の苦い経験を次世代に繰り返させないためにも、教訓を活かしてもらうためにも、伝え続けなければならないのだと思います。

予防接種と感染症の歴史においても言えることであり、ワクチンの開発と予防接種制度の充実により、過去に人類を苦しめた感染症のいくつかが日常的にはあまり目にすることが無いほどに排除されています(天然痘は撲滅されました)が、そのことが結果としてその感染症の怖さを知らない、という状態につながっています。

年配の方々からは、「夏休みがあけると、登校してこないクラスメートがいるんだよね。何故だと思う? 日本脳炎に罹って命をおとしたからなんだよ」という話を聞く機会があります。

また、麻しん(はしか)で幼い兄弟を亡くした、という辛い経験をお話ししていただくこともあります。

私にとって、日本脳炎は知人で罹患した人が居ない疾病ですし、麻しんも、命を落とすほどの疾病だという印象は実感としてはありません。

しかし、衛生環境の改善や医療・予防接種の充実などでこれらの感染症が排除されつつある恩恵を受けているだけであり、これらの感染症による脅威は、依然として私たちの身近にあるのです。

私たちはどうしても、直接的に目にしたもの、経験したものは強く印象に残るものの、そうではないものについては、ついつい忘れがちであったりします。

これは人間という生物の性質上、避けられない現象なのでしょうが、だからこそ、繰り返してはいけない苦い経験・体験を、次世代に伝え続け、意識の中に置きつづけて教訓としていかせるようにしていかなければならないのだと思います。

子どもの頃に大人たちに聞かされた戦争の話、震災などのこと、当時の私は「つまんない話しだなぁ」なんて、今思えばとても不謹慎なのですが、感じていました。

しかし、大人となった今では、それらの話から得られた事柄がとてもとても大切なことだったのだと、実感したりしています。

子どもたちにとっては、辛く暗い過去の話はあまり面白くないものでしょう。

けれども、自分自身がそうであるように、彼らが生きていく未来において、それらの教訓が活かされる場面がやってくるかもしれません。

毎年この季節になると、改めて「伝えていくことの大切さ」を再確認させられます。

私も息子たちに、「つまらないなぁ」と思われても良いので、伝えていきたいと思います。



2015年3月5日
ムコネットTwinkle Days 命耀ける毎日」に掲載

2015年3月5日
ハフィントンポスト日本版」に転載

適切に怖がるために

こんにちは、木曜日担当のPlus Action for Children 高畑です。

日々、様々なリスク情報を目にします。

感染症、自然災害、食にまつわる出来事、テロ、事件、etc...。

自分や家族、近い人たちの身にも降りかかるかも知れないリスクがあると思うと、どうしても不安を感じてしまいます。

多くのリスクは「ゼロ」にはできないので、「怖い」という恐怖・不安(や安心)を完全に無くすことは困難です。

また、そのもととなる「リスク」には多くの場合は不確実性があるため、不安を完全にコントロールすることも難しいです。

そしてその恐怖や不安は、私たちの日常生活上の「判断」にも影響を及ぼします。

どうしてもリスクを避けたい、という思いから、必要以上の回避行動をとってしまい、逆に他のリスクを増大させる、なんていうことも珍しくありません。

逆に、不安を抱くことから逃れようと、根拠無く「安全だ」とい思い込み「安心」を得ようとすることで生じるリスクもあります。

また、こうしたリスクの過大評価や過小評価は、自分自身だけではなく、他者をも不幸にすることがあります。

不安に不十分な理解や誤解が伴うことで、差別等を生み続けてきた過去と生み続けている現在があります。

だから、リスクやそれに対する不安と適切に付き合うことが大事です。

不安と適切に付き合うために、その不安を生じている「リスク」を理解する、把握することが必要です。

「この先危険」という看板がある道を、「危険がある」という情報以外の情報を得ずに暗闇の中で進まなければならない場合と、その道の「どこ」が「どの程度」の危険を孕んでいるのかを知った上で進む場合とは、感じる不安には大きな違いがあります。

リスクの正体を理解・把握し、抱く不安を過大でも過小でもなくすることで、日常生活における様々な判断もよりリーズナブルなものになります。

この「リスクの正体を理解・把握する」ためには、量の概念や確率などを理解することや、「無いことは証明できない」という論理の原則を踏まえておく必要があります。

これらを身につけ、さらには玉石混交の情報の中から、信頼できる情報を選び出すスキルも求められます。

Plus Action for Childrenでは、「適切に怖がる」ために必要なこれらを身につけられるよう、これからも学習会などを重ねていきます。



2015年2月5日
ムコネットTwinkle Days 命耀ける毎日」に掲載

2015年2月5日
ハフィントンポスト日本版」に転載

子どもに話すために

こんにちは、木曜日担当のPlus Action for Children 高畑です。

家族の健康維持のため、しょうがをスープにしのばせる毎日。

そこに、長ネギが追加され、とうとう「ねぎスープ」と相成りました。

具は玉ねぎと長ねぎとベーコン(orハムorウインナー)、味付けは塩とコンソメorウェイパー、摩り下ろしたしょうがを加えて、仕上げはごま油をポタリ。

玉ねぎは薄くスライスし、長ねぎは白髪ねぎのようにカットします。

長ねぎ嫌いの次男坊も、このスープなら「美味しい」と言って食べてくれます。

家族が喜んでくれると、嬉しいもんですね。

さて、様々なニュースが飛び交う毎日の中で、息子たちが興味を示して「●●ってニュースで流れていたけど、どういうことなの?」という質問を受けることがあります。

また、私自身が子どもたちに関心を持ってもらいたい事柄についてニュースで報じられていると、「ちょっとこのニュース観てごらん」と言って子どもたちに視聴を促すこともあります。

そうしてそのニュースや事柄について親子の会話が始まるわけですが、その中で私が気をつけていることが「事実とそれに対する評価・価値判断を峻別すること」と「多様な価値観があること」、そして何より「事実を正確に伝えること」です。

この「事実を正確に伝えること」が、なかなか大変です。

事実を正確に伝えるためには、私自身がそのニュースや事柄について、事実を理解していなくてはなりません。

制度、仕組み、文化、歴史、科学、etc....。

とりわけ長男は中学生になってから、関心の幅が広がっているので、必然的に私もその幅に応じられるように様々な事柄を学びなおす必要に迫られています。

この歳になっても、まだまだ勉強なんですね(^^;

おかげで、読書のジャンルが広がっています。

子どもの頃、色々なことを良く知っていて、「すごいなぁ」と思っていた祖父。

今、思い返すと、いつも傍らには様々な書籍があったなぁと。

余談ですが、自分自身が中高生だった頃、日本史も世界史も地理も、全く興味がありませんでした。

「どうせ、社会に出てから役に立たないでしょ」なんて言ってみたり。

これらへの正しい理解が現在を理解するためにも必須だったのだと、今はすごく後悔しています。

逆に理科等は単純に「楽しい」って思っていて好きだったのですが、これまた現在を理解するのにとても大切な事柄だったと実感しています。

子どもたちに話すために、事実を正確に理解する必要性に迫られ、今さらながら「学ぶ」ことの大切さを実感している40代の私でした。



2015年1月29日
ムコネットTwinkle Days 命耀ける毎日」に掲載

2015年1月29日
ハフィントンポスト日本版」に転載
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